看護学生

1.実習目標の立て方について

こんにちは。soraです。

実習の目標は、看護過程と同じくらい頭を悩ませるものです。

ただ、考え方さえわかれば、とても簡単なものなので、その考え方についてお伝えしたいと思います。

●全体の実習目標 = 「長期目標」のこと。

●1日の実習目標 = 「短期目標」のこと。

みなさんは、実習の始まる前に実習要項なるものをいただいたと思います。この実習では、これが達成できることを目標としています。ってやつです。

まずは、その実習要項を読んで、自分自身がその実習でどうなりたいのか、どうしたいのかを考えてみてください。それが、「長期目標」すなわち、全体の実習目標となります。

くれぐれも、その実習が求めている目標からズレないように注意しましょう。堅苦しい言葉で書いてあると思いますが、自分なりの表現に崩してもらっても構いません。

全体の目標を立てることができれば、それが実習最終日の到達点であり、そこに向かって、「短期目標」すなわち、1日の目標を達成していくことになります。

看護過程で、患者さんに退院までの「長期目標」を立て、それに向かって、「短期目標」を達成していくイメージと全く一緒です。看護過程では、目標の主語が患者さんでしたが、実習目標は、あなた自身が主語となります。

看護実習では、長期目標を達成するために、その日1日1日を細かく設定していくことになります。

まずは、実習先である病院・病棟の特徴や受け持ちとなる患者さんの特徴をを知らなければ、ケアができません。

なので、初日の目標としては、以下のような内容になることが多いです。

初日の実習目標例

○○病棟の特徴を理解する。

看護師の業務を見学し、1日の流れを把握する。

受け持ちの患者さんとコミュニケーションを図り、理解する。

次に、アセスメントをし計画を立てるまでが、一つのブロックになると思います。あなた自身が計画を立てるまでは、主体的にケアを行うことができませんので、患者さんとコミュニケーションをとって、情報収集したり、実際に看護師が行うケアを見学して、学んだりしていきます。

計画立案までの実習目標例

患者さんとコミュニケーションを図り、○○に対する思いについて、理解する。

患者の○○ケアを見学することで、個別性について理解する。

計画が立てれば、そこから実習終了までは、あなた自身が立てたケアの内容が目標となります。

計画立案以降の実習目標例

○○のケアを実施して、△△する。

患者さんの反応をもとに、計画を修正する。

目標を立てる際に、注意しなければならないことは、何のためにその目標を立てたのかです。ここが、振り返る際に一番大切であり、実習指導者から突っ込まれるところになります。

例えば、

「患者さんのことについて知る。」という目標を立てた場合、「知って」どうしたいのかが重要となります。実習の初めのほうであれば、アセスメントしていくことが、本来の目標でもあると思うので、そのことまで記載しておく必要があります。

中盤になれば、知ることで、それをケアに活かしていく必要があります。似たような文言でも、実習の時期によっては、本当の目的が異なりますので、一度目標を書いた後は、「なんで」と自分自身で問いただしてみましょう。

ちなみに、上にかいた目標例は、言葉が足りませんので、自分なりの「なんで」を考えてみて、追記してくださいね。

目標には、前日にできなかった「課題」や、当日に新しく実施することを書いておきましょう。「課題」についての考え方は、こちらをご覧ください。