看護学生

看護過程の展開【7講時目】

こんにちは、soraです。

さっそくですが目標には、2種類あります。

長期目標:最終到達点。退院までにクリアすること。

短期目標:長期目標を達成するための小さな階段。

つまり、短期目標という階段を上って、退院(長期目標達成)というイメージです。

退院時には、看護問題は「解決」されておく必要がありますので、長期目標には、おのずと看護問題と逆の言葉が入ることになります。また、目標は患者視点で書くことが必要となりますので、「〇〇できる。」といった表現になることが多いです。

看護問題:補助具の誤った使い方に関連した転倒リスク状態

長期目標:(患者が)転倒せずに過ごすことができる。

看護問題:補助具の誤った使い方に関連した転倒リスク状態

長期目標:(患者が?看護師が?)転倒しないようにする。

短期目標は、長期目標と同じベクトルの下位目標を立てる必要があります。また、前回の講義で伝えた、関連因子を除去できるような目標が必要となります。

事例の場合は、補助具の使い方が上手くできないことが「原因」で、転倒しやすい状態にあることを示しています。

長期目標:転倒せずに過ごすことができる。

短期目標:杖を適切に使用できる。

短期目標➀:転倒した際に起こる影響について理解できる。

短期目標➁:ベッド周囲を片付けることができる。

短期目標③:下肢筋力の体操を30分/日行うことができる。

上記の悪い例は、この事例においては、該当しないため不適切となります。

短期目標➀の場合、理解不足が原因で、むちゃな動きをして転倒しやすい場合なら、問題ないです。

短期目標➁の場合、ベッド周囲が散らかっていて、それが原因で滑ったり引っかかったりして、転倒しやすい場合なら、問題ないです。

短期目標③の場合、足があまり上がらず、それが原因で、突っかかり、転倒しやすい場合なら、問題ないです。

関連因子(危険因子)を参考にして、目標を考えてみましょう。

また、関連因子によって、目標の到達度や到達日も変わってきます。

一つの問題点に2つの関連因子がある場合、それぞれに短期目標を立案する必要があります。

上図のように、短期目標によっては、到達点が異なるため、その目標にあった評価日を設定しましょう。

看護学生の場合は、実習期間中に達成できる地点の目標を考えてください。